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アンゴラ繊維とは?繊維の特徴・アンゴラ繊維を使った毛布のメリットと注意点を紹介

by 山内由佳 on August 05, 2022

セータやマフラー、毛布などに使われる「アンゴラ」という繊維をご存じですか?アンゴラとは、アンゴラうさぎから採れる素材です。デリケートではありますが、やわらかで保温性の高い素材です。

 

ここでは、アンゴラの繊維の特徴や、アンゴラ繊維を含む毛布を選ぶメリット、取り扱いの注意点を解説します。

 

アンゴラの繊維とは?

一般的に、アンゴラとはアンゴラうさぎから採れる繊維を指します。アンゴラうさぎは「アンゴラヤギのような毛をもつうさぎ」という意味で名付けられました。以下では、アンゴラうさぎやアンゴラモヘアについて解説します。

 

アンゴラとはアンゴラうさぎの繊維

アンゴラうさぎは、中国やヨーロッパ、南米などに多く生育しています。アンゴラうさぎは日本でも飼育されており、ペットとして一般家庭に飼われているケースも見られます。

 

アンゴラうさぎは毛が伸びやすく、定期的に毛を刈らねばなりません。上質なアンゴラ繊維は、背中など体の上方から採取されます。地面につかないため清潔で、長さも確保できるためです。

 

アンゴラヤギの場合はアンゴラモヘア

アンゴラヤギは、トルコをはじめアメリカや南アフリカなどで飼育されているヤギ。アンゴラモヘアは長く軽やかで、光沢が強めです。

 

アンゴラモヘアは、成長するに従い太くなっていきます。同じモヘアでも、採取された時期で区分けされるのが通例です。なお、アンゴラという名前は、トルコの「アンカラ」に由来しています。

 

アンゴラ繊維のメリット

アンゴラ繊維のメリットは、以下のとおりです。

 

  • やわらかな繊維
  • 保温性と調湿性
  • 染色性

 

メリット1.やわらかな繊維

アンゴラ繊維は、平均繊維直径が約14µm。繊維長が30〜32mmと非常にしなやかです。また、繊維表面のキューティクル(スケール)の凹凸は、ほかの動物繊維よりも目立ちません。そのため、アンゴラ繊維は、しなやかでやわらかな触り心地です。チクチクしにくいので、毛布以外では、セータやマフラー、帽子などの衣類にもアンゴラ繊維は使われます。

 

※参考:アンゴララビット視察レポート│一般財団法人ケケン試験認証センター

 

メリット2.保温性と調湿性

アンゴラ繊維は中空構造であり、内部に空気や水分を抱え込みます。

 

空気は断熱材の役割を果たすため、体温を外に逃がしません。アンゴラ繊維からなる毛布や衣類を身にまとうと、あたたかく過ごせます。また、適時空気中に水分を放出するため、蒸される感覚を抑えられます。

 

メリット3.染色性

アンゴラ繊維の中空部分には、染料も吸着しやすい傾向です。白いアンゴラ繊維を選ぶと、特に発色が際立ちます。一方、アンゴラ繊維は汚れやすいともいえます。洗濯の際はほかの衣類の汚れが付着して黒ずんでしまうかもしれません。個別に洗うなどの工夫が必要です。

 

アンゴラ繊維の洗濯方法については、のちほど詳しく解説します。

 

アンゴラ繊維の注意点

アンゴラ繊維の注意点は以下のとおりです。

 

  • 毛が抜けやすい
  • 毛玉(ピリング)ができやすい
  • 混紡する繊維の種類と混紡率に注意

 

注意点1.毛が抜けやすい

アンゴラの繊維は真っ直ぐで縮れがありません。周囲の繊維と絡まりにくいため、生地に織り込んでも抜けやすい傾向です。特に、黒い生地に白いアンゴラ繊維が付くと目立ってしまうでしょう。

 

洗濯の際に強く揉んだり、水分や温度の影響を受けたりすると、繊維が収縮して抜け落ちてしまうので丁寧に扱わねばなりません。また、静電気によっても、アンゴラ繊維は抜けやすくなります。毛布で使う際は、静電気防止スプレーをかけるなどして静電気を防ぐと良いでしょう。

 

注意点2.毛玉(ピリング)ができやすい

獣毛全般にいえることではありますが、アンゴラ繊維にも毛玉はできます。特に、帯電しやすいアンゴラ繊維は、周囲の繊維とくっつきやすく毛玉が発生しがちです。

 

毛玉ができる原因は、キューティクルにあります。キューティクルが乱れて凹凸が大きくなると、繊維同士が絡まり合って毛玉となります。衣類の場合は、腕が擦れやすい部分などに毛玉が目立ちがちです。

 

注意点3.混紡する繊維の種類と混紡率に注意

アンゴラは高級な素材であり、上述したように非常にデリケートです。したがって、アンゴラ製品は混紡されたものが一般的。混紡率は、10~20%程度が主流です。

 

アンゴラと混紡されやすい繊維を以下にまとめました。

 

  • ウール(羊毛)
  • レーヨン
  • ナイロン
  • ポリウレタン
  • アクリル

 

保温性や調湿性を重視するなら、天然素材と混紡されている商品を選びましょう。

 

アンゴラ繊維の取り扱い方法

アンゴラ繊維の取り扱い方法について、毛玉への対処、洗濯方法を紹介します。

 

取り扱い方法1.毛玉ができたとき

上述したように、アンゴラ繊維には毛玉がつきものです。毛玉を見つけたら、むしり取ってしまうと部分的に生地が薄くなってしまうかもしれません。ハサミや毛玉取り器などで負担をかけずに取り除きましょう。

 

取り扱い方法2.洗濯したいとき

まずは洗濯表示を確認し、表示にしたがって洗濯します。表示がわかりにくい、家庭で洗えないなどの場合は、クリーニング専門店に依頼しましょう。

 

以下、ウールと混紡されている製品を想定した手洗いの手順です。

 

  1. ウール用の中性洗剤を用意する
  2. 目立たないところで色落ちのテストをする
  3. 洗剤を溶かしたぬるま湯をたっぷり用意し、やさしく押し洗いする
  4. すすぐ
  5. 脱水する
  6. 平干しで乾かす

 

洗剤が濃すぎると、繊維の内部に残りやすいので注意しましょう。タンブル乾燥は、生地が傷むため避けてください。

 

シェーンベルグのアンゴラ・ウール毛布

シェーンベルグでは、天然素材の持ち味を活かした寝具を提供いたします。アンゴラ・ウール毛布は、スーパーファインラムウールとアンゴラを混紡しています。混紡率は25%と高め。丁寧につくりこまれているため、毛玉の発生を抑えられます。

 

アレックス・ベグ(Alex Begg)社は、スコットランドの老舗ブランドです。天然素材にこだわった伝統的な製法ながら、モダンなデザインが特徴。世界の著名人も愛用するブランドを、身近に取り入れてみてはいかがですか?

 

なお、シェーンベルグは、3社のクリーニング会社と提携しています。洗濯にお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

 

Vector-ベクター-アンゴラ・ウール毛布 150×200cm

 

アンゴラうさぎ & 繊維の豆知識

以下では、アンゴラうさぎの飼育方法や、繊維の豆知識を紹介します。

 

アンゴラうさぎの飼育

アンゴラウサギは長毛のため、涼しく低湿度な環境で飼育するのが良いと言われています。

 

また、一般財団法人ケケン試験認証センターが中国の飼育場を視察したところ、以下のような特徴が見られたそうです。すべての飼育場がこのような形とは限りませんが、参考程度に見てみましょう。

 

  • 半袖で過ごせるほどの気温
  • ケージに1匹ずつ隔離して飼育
  • 赤ちゃんのアンゴラうさぎは、チンチラやレッキスなどの乳を飲んで育つ
  • 飼育場の付近に採毛所を設置

 

※参考:アンゴララビット視察レポート│一般財団法人ケケン試験認証センター

 

アンゴラうさぎの採毛方法

採毛する際に、アンゴラうさぎが痛い思いをしていないか心配な人もいるかもしれません。採毛には、毛をむしる方法と、剃る方法があります。

 

むしる方法は、うさぎにとっても、毛の品質にとってもダメージが大きい方法です。むしる方法で採毛された繊維は商品に使わない、と表明する企業も少なくありません。

 

剃る際には、ハサミやバリカンを使います。上質な毛は背中側ですが、アンゴラうさぎは毛が伸びやすいため耳や顔の毛なども整えておきます。

 

アンゴラ繊維の毛布を試してみませんか?

アンゴラ繊維の毛布は、やわらかな質感で保温性と調湿性が良好です。染色性も良く、デザイン性の高いものも見られます。アンゴラ繊維には混紡製品が多いため、何の繊維と混紡されているか、混紡率はどの程度かを確認して選びましょう。

 

シェーンベルグは、アレックス・ベグ社の毛布を取り扱っています。モダンなデザインの毛布で、秋冬をあたたかく過ごしませんか?

 

シェーンベルグでは、アンゴラ以外にも天然素材の寝具を数多く取り扱っています。毛布など寝具をご検討の際は、ぜひシェーンベルグにご相談ください。

 

シェーンベルグの毛布・ファー製品

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