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「天然繊維のダイヤモンド」とも称されるカシミヤと、たっぷりと空気を含み断熱性に富んだウール、そして希少価値のあるアルパカ。
いずれも冬用の衣類を作るのに適した天然繊維として知られています。

天然動物繊維(カシミヤ・ウール・アルパカ) (1)

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極寒地帯を生き抜くカシミヤ山羊・ウール羊・アルパカ

カシミヤ山羊

インドは北部の高山地帯、カシミール地方を名前の由来とするカシミヤ山羊。現在は主に内モンゴル自治区や青海省、チベット地区といった中国北西部や、ネパールのヒマラヤ地域、イランやモンゴルなどの標高の高い高台に生息しています。特に内モンゴル地域の気候は、カシミヤ山羊にもっとも適した気候であり、最高級であると位置付けられています。

この地域は乾燥地帯であり、高緯度地方から風が吹く冬はマイナス40℃に達する極寒の環境。対して夏の風は、低緯度地方からせり上がるように吹くため非常に高い気温となります。このように気温の年較差が著しい環境下で生き抜くためには、保温効果の高い毛を保有し、暖かい季節には生え変える必要がありました。

このためカシミヤは、春先の生え変わりの時期に丁寧に収拾したり、櫛ですくなどで集めなければなりません。また、1頭あたり150〜250g程度しか集められず、生産量が少なく高価な金額で流通しているのです。

また、カシミヤの原毛の価値は、「毛の質」と「重さ」で決まります。軽さが特長ととらえられがちですが、ただ軽ければよいというわけではありません。手にした時の感触として、「しっとりと肌に吸い付くような滑らかさと、若干の重量感を感じるもの」これが高品質なカシミヤの特長です。

ウール羊

紀元前9000年〜7000年にメソポタミア地方で牧畜が開始された羊は、繊維のみならず酪農や食肉など多様な恵みを人間にもたらしてきました。こと毛用種に関しては1万年の歴史の中で多くの交配を重ね、現在は

  • スパニッシュ・メリノ種
  • ランブイエ・メリノ種
  • オーストラリアン・メリノ種

という3種のメリノ種が筆頭となります。

世界全体の羊数は約11億頭弱にのぼり、その産毛量は繊維全体の3%を占める150万トン強。そのなかでも最大羊毛生産国であるオーストラリアでは生産量の75%がメリノ種であり、日本の輸入ウールの80%がメリノ種となります。

このメリノ種は品種改良を繰り返された側面から、体毛が自然と抜け落ちることがあまりありません。これはつまり人間によって刈り取ること以外、収拾の方法がないことを意味します。

また、もともと山岳地帯に生息していた羊は暑さに弱く、寒さに強いという特徴があります。そのため羊毛は高い保温性を有します。もっとも、オーストラリアなどでは内陸の乾燥地帯や、温暖かつ降水量の多い地帯など様々な環境で牧羊しており、ウール本来の保温性を有したまま、湿気を追い出す機能も併せ持つことも大きな特徴のひとつでしょう。

アルパカ

アルパカは南米のアンデス山脈のさらに高原地帯に生息するラクダ科の動物。アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパや日本でも飼育されており、その特徴的な見た目で愛されています。アンデス山脈の高原地帯は海抜3500〜5000mに位置し、冬はマイナス20℃、夏は40℃近くにもなる寒暖差の激しい環境です。そのため、高い保温性と暑さにも強い、まさに万能な毛質になるのです。

特に生まれて間もないアルパカの毛を「ベビーアルパカ」と呼び、最高級品質といわれています。

カシミヤ・ウール・アルパカ繊維それぞれの優れた機能

カシミヤ

著しい寒暖差がある地域に生息するカシミヤ山羊は、冬になると内部に柔らかい毛が生えてきます。体表の一番外側を粗い毛で覆っており、その内部に柔らかい毛をもつ二段構造となるのです。カシミヤは冬のために生えてきた柔らかい毛のみ収拾しているもので、以下のような特徴を併せ持ち「天然繊維のダイヤモンド」とも称されています。

  • 一本一本の毛が細く、軽い
  • 毛の密度が高い
  • 綺麗な光沢がある
  • 心地よい肌触り

繊維と繊維が非常に複雑に絡み合い、多量の空気を含むことができます。そのため外部からの冷たい空気をシャットダウンし、暖かい空気が放出してしまうことを防いでくれるのです。またポリエステルの30倍以上の吸湿性も併せ持ち、高い保温性を維持しています。

さらに、特筆すべきはその高い撥水性。これにより汚れの侵入を大幅に防ぎ、汚れにくく清潔に保管することができるのです。

ウール

多様な環境で生育されているウール羊はもともと山岳地帯などの冷涼な環境に適応しています。縮れていて良く絡み合っているため高い保温性を保有しています。また、以下のような機能を併せ持ち、「冬は暖かく、夏は涼しい」万能な繊維素材といえるでしょう。

  • 高い保温性
  • 縮れていることによる高い伸縮性
  • 天然の防臭、防汚性
  • 湿気を弾く性質と吸湿性を併せ持つ
  • 弾力性があり、型崩れしにくい
  • 染色しやすく、色落ちしやすい
  • 燃えにくい

汗をかいても、不快な湿った感触がなく快適な使用心地。加工のしやすさを随一であり、幅広い用途で利用することができる点も大きな魅力です。

アルパカ

アルパカの体毛は寒暖差の激しい環境に耐えうるため、繊維がよく縮れ、非常に細いことが特徴です。保温性のみならず、優れた強度を併せ持ち、他にも以下のような優れた機能を持っています。

  • なめらかで美しい光沢があり肌触りが良い
  • 保温性があり、軽い
  • 高い強度で毛玉ができにくく、シワになりにくい
  • シミが浸透しにくい
  • 油分を含むことによる高い撥水性と防臭性

最高級品とされる「ベビーアルパカ」は、通常のアルパカの羽毛よりもさらに細いため、より軽く保温性が高いです。

品質を落とさないためのお手入れ方法

カシミヤ

カシミヤは非常にデリケートなため、柔らかな光沢を長く保持できるよう、お手入れや保管には他の衣料品以上に気を使う必要があります。

吸湿性が高く型崩れのしにくいカシミヤでも、数日数週間の間、連続で使用することはなるべく避けましょう。形状変化を起こしてしまうかもしれません。型崩れを感じた場合は、1〜2日休ませることで、湿気の出し入れを行い元通りの形状に戻ってくれます。

また、汚れにくい繊維ではありますが、小さなゴミやダニの死骸、チリ、ホコリなどが冬場の乾燥が原因となる静電気の作用で蓄積してしまいます。これは毛玉、劣化の原因となりますので、なるべくこまめにブラッシングをおこないましょう。

冬が終わり、片付けてしまう前には必ずクリーニングを。長期間汚れを放置してしまうと落ちにくくなってしまいますし、カビの温床にもなり得ます。虫害が発生してしまうケースが多いので、できることなら防虫剤も活用してください。この際、カビ対策に防湿剤もセットで活用するとより良いでしょう。

ウール

洗濯の回数が少なく済み、他の繊維より長持ちします。匂い分子を繊維の中に閉じ込め、洗浄時に放出されることによる防臭性、繊維の外側の保護層による防汚性など、お手入れの側面では素晴らしい特徴を併せ持っています。

注意すべき点は、縮れた繊維のためホコリやチリなどが表面に付着しやすいことです。縦方向にブラシをかけて、こまめに汚れを落としましょう。また、色が移りやすいため洗濯時は色の濃い衣類などと一緒にしないようにしてください。

高い吸湿性を持ちますので、湿気の多い浴室などに吊るすことによってしわなどを取ることができます。それでも取れない場合はスチームアイロンなどを活用しましょう。万が一ウールが濡れてしまった場合は、室温で乾かし直射日光は避けてください。

また、高い防臭性とはいえ臭いがついてしまうことは想定されます。この場合は風通しのよい場所に吊るしましょう。

アルパカ

アルパカの羽毛は直毛ですから、毛が抜けやすいという側面があります。洗濯を高頻度で行うことは避けるべきでしょう。また、撥水性が高いのですが、一度濡れてしまうと乾くのに時間がかかってしまいます。なるべく風通しのよい場所で長時間かけて乾燥させるようにしてください。

季節が変わるタイミングでは一度しかkりとクリーニングをおこなうべきです。これは全ての繊維に共通することですが劣化を早めないための知恵です。

高品質なシェーンベルグのカシミヤ・ウール・アルパカ

シェーンベルグでは、ドイツのGlen Saxson(グレン・サクソン)社をはじめ、イタリアのMarzotto(マルゾット)社やペルーのALLPA(アルパ)社、モンゴルのGOYO(ゴヨ)社などの高品質なカシミヤ・ウール・アルパカのみを取り扱っております。

シェーンベルグのこだわりカシミヤ・ウール・アルパカを用いた商品を以下の「シェーンベルグコレクション」よりご覧ください。

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上質なカシミヤ・ウール・アルパカをあなたの手に

厳しい寒暖差を乗り越えるカシミヤ・ウール・アルパカはどれも高い保温性を保有しています。心地よい肌触りも相まって金額以上の満足感を得ることができることでしょう。この機会にぜひおてもとに置いてみてはいかがでしょうか。

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