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天然植物繊維とは?ほかの繊維との違いや種類・用途・注目される理由などを解説

by sysstaff on February 26, 2022

天然植物繊維とは?ほかの繊維との違いや種類・用途・注目される理由などを解説

 

世の中の繊維は、さまざまな原料から作られています。コットンやウール、アクリルやポリエステルなど、名前は聞いたことがあっても、それぞれどのような素材か把握している人は少ないかもしれません。 

 

ここでは、繊維のおおまかな分類にふれつつ、天然植物繊維の種類・用途・注目される理由などを解説します。 

 

繊維の分類 

繊維は、天然繊維と化学繊維に大別できます。それぞれについて紹介します。 

 

天然繊維 

天然繊維は、自然由来の原料から製造された繊維です。また、天然繊維は天然植物繊維(植物繊維)と動物繊維にわけられます。 

 

天然植物繊維の一例は、以下のとおりです。 

 

・コットン 

・リネン 

・ジュート 

・ラミー 

・ココナッツファイバー 

・カポック 

 

動物性繊維の一例は、以下のとおりです。 

・シルク 

・ウール 

・カシミヤ 

・馬毛 

・アンゴラ 

・キャメル 

・アルパカ 

 

植物由来のセルロースを溶解し、再構築したものは「再生繊維」と呼ばれます。ここでは、再生繊維を化学繊維に分類しています。なお、天然植物由来の再生繊維については、のちほど詳しく解説します。 

 

化学繊維 

再生繊維・合成繊維・半合成繊維・無機繊維などにわけられます。再生繊維とは、上述した天然植物繊維のセルロースから作ったものと、ペットボトルをリサイクルした再生ポリエステル繊維に分けられます。 

 

合成繊維は石油を原料としており、ポリエステル・アクリル・ナイロンなどが代表として挙げられます。また、半合成繊維とは、酢酸とセルロースの化学反応により作られた繊維です。 

 

無機繊維には、ガラスファイバー、カーボンファイバーなどが挙げられます。無機繊維は金属やガラス、炭素などを原料としており、一般的な繊維とは異なる機能を発現させます。 

 

天然植物繊維由来の再生繊維の特徴 

天然植物繊維由来の再生繊維は、原料となる植物の特性に加え、再生繊維ならではの特徴を併兼ね備えています。植物の特性としては、通気性、吸湿・放湿性などが挙げられます。ただし、植物の繊維は短く、そのままの状態では耐久性に難ありと言わざるを得ません。 

 

再生繊維は、天然植物繊維の耐久性をカバーしています。セルロースを溶かしてふたたび紡績すると、意図的に長い繊維を作れます。長い繊維同士がしっかり絡み合うと、強い糸ができるというわけです。 

 

なお、天然植物繊維の再生繊維は、有機溶剤を使ったものと、環境にやさしい溶剤を使ったものにわけられます。それぞれの再生繊維について、以下で詳しく解説します。 

 

有機溶剤を使った天然植物繊維由来の再生繊維 

以下の再生繊維は、有機溶剤を用いて製造されています。それぞれの繊維について、原料や製造方法、特徴や用途を解説します。 

 

レーヨン 

レーヨンは、木材のパルプから採集したセルロースを、アルカリ性の溶剤で処理したのちに二硫化炭素と反応させて製造します。二硫化炭素の反応後には、セルロースはドロドロの状態になっています。液体状のセルロースを細いノズルから引き出し、繊維化するとレーヨンの完成です。 

 

レーヨンは、着心地が良くほどよく光沢のある素材です。吸湿性も優れます。一方、水に弱くシワになりやすいという欠点があるため、洗濯の際は気をつけましょう。なお、レーヨンは、衣料品や不織布、インテリア用品などに幅広く活用されています。 

キュプラ 

キュプラとは、綿花周辺の細かな繊維を銅アンモニア溶液に溶かし、再構築した繊維です。キュプラもレーヨンと同じように、肌馴染みが良い素材ではあるものの、洗濯の際には注意が必要です。 

 

ポリノジック 

ポリノジックは、レーヨンの欠点を改良するために生み出されました。ポリノジックとレーヨンは、使用している原料や薬液はほぼ同じです。ただし、ポリノジックは重合度や結晶度を高め、より頑丈に繊維化しています。 

 

ポリノジックは、レーヨンよりシワになりにくく、ハリとドレープ性もあります。ポリノジックは、スーツやスカートの裏地、ブラウスなどに使われます。 

 

環境に優しい溶剤を使った天然植物繊維由来の再生繊維 

 天然植物繊維とは?ほかの繊維との違いや種類・用途・注目される理由などを解説

天然植物由来の再生繊維のなかでも、以下の繊維は環境に優しい溶剤で製造されています。 

 

リヨセル 

リヨセルは、ユーカリから取れるセルロースを原料としています。また、製造過程では、環境や人体に危険な薬剤は使われません。リヨセルは、レーヨンやキュプラ、ポリノジックと似たような特性を発揮します。その上で、吸湿性と洗濯後の寸法安定性は特に優秀。夏物の衣服や寝具カバー、ピローケースなどによく用いられています。 

 

モダール 

モダールは、ブナの木を原料とする再生繊維です。優れた光沢を発揮し、リヨセルよりも少しばかりしなやかな肌触りです。また、モダールは単独で生地にすることもできますが、コットンやリネンと混紡すると、よりしなやかさを付与できます。 

 

バンブー 

バンブーは竹を原料とする再生繊維です。バンブーは天然の防虫・防臭効果に優れます。また、生地はひんやりとしており、夏に活躍する素材といえます。 

 

コーンファイバー(マイス) 

コーンファイバーは、とうもろこしの実を利用した再生繊維です。生地は弾力があり、耐久性も上々です。コーンファイバーは生地として使われる以外に、布団の中綿としても利用されます。 

 

天然植物由来の再生繊維は摩擦に注意 

天然植物由来の再生繊維は、摩擦に弱い傾向です。再生繊維は引っ張る力に強くても、強くこすったり、絞ったりしないように優しく取り扱いましょう。 

 

たとえば、リヨセルは摩擦により繊維が毛羽立ち、白っぽく見えるようになります。毛羽立つことで生地の表面に凹凸が発生し、光の反射状態が変わるためです。水に濡れた状態では、フィブリル化が起きやすいため特に注意しましょう。衣服の脇の部分など、擦れやすい部分も生地が傷みやすい傾向です。 

天然植物由来の再生繊維が注目されている理由 

天然植物繊維とは?ほかの繊維との違いや種類・用途・注目される理由などを解説 

SDGsが重視されるなか、各業界では地球環境に負担を与えない材料を探しています。天然植物由来の再生繊維が注目される理由を解説します。 

 

マイクロプラスチックを出さないため 

マイクロプラスチックとは、ミクロンレベルのプラスチックです。天然植物由来の再生繊維からは、マイクロプラスチックが発生しません。 

 

化学繊維などから発生するマイクロプラスチックは、海を汚したり、海洋生物に蓄えられたりして環境に悪影響をもたらします。また、マイクロプラスチックを蓄えた魚を食べてしまうと、健康が脅かされます。 

 

生分解されるため 

土に埋めた物質が水と二酸化炭素に分解されることを、「生分解」と呼びます。天然植物繊維由来の再生繊維は、環境に負担をかけずに廃棄可能です。 

 

また、生分解される繊維は、微生物がいなければ分解されません。日常生活で洗濯をしたり、寝具や衣服として活用したりする分には問題なく使用できます。なお、生分解の速度は、繊維ごとに差があります。 

 

石油資源を使わないため 

天然植物繊維由来の再生繊維は、製造過程で石油資源を使いません。また、キュプラのように、これまで廃棄していた素材を原料にした繊維もあります。 

 

化石燃料の石油は、無計画に使っていては枯渇してしまいます。探索技術やエネルギー関連の技術が進歩したとしても、未来のために石油資源を大切に使わねばなりません。 

 

天然植物繊維は人と地球にやさしい繊維 

コットンやリネンは、吸湿・放湿性や通気性に優れます。また、リヨセルやモダールなどの再生繊維は、天然植物繊維の特性はそのままに、耐久性を向上させています。 

天然植物繊維、特に再生繊維は、人と地球にやさしい繊維といえます。限りある資源を有効活用しつつ快適に暮らすために、再生繊維を活用しましょう。 

ヨーロッパの高級寝具を取り扱うシェーンベルグでは、天然植物繊維を使った寝具を多数用意しております。寝具をお求めの際は、ぜひご活用ください。 

 

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