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コットンの知識│素材の特性や単糸と双糸・織り方と編み方も紹介

by sysstaff on March 11, 2022

コットンの知識│素材の特性や単糸と双糸・織り方と編み方も紹介

 

衣類やタオル類など、コットンは日常生活に欠かせない素材。寝具でも、コットン製のものはよく見られます。 

 

ここでは、コットン製の寝具を選ぶ際に役立つ知識を紹介します。コットンのメリットや注意点、単糸と双糸、糸の番手などについて紹介するので、寝具選びにお役立てください。 

 

コットンとは? 

繊維には、植物や動物由来の天然繊維と、化学合成で得られる合成繊維があります。そして、繊維を撚り合わせたものが糸です。 

 

繊維の原料となるコットンは、綿という植物から採取されます。黄色い綿の花が咲き、実がなり、しばらくするとフワフワしたコットンボールができます。コットンボールには長い毛と短い毛があり、長い毛がコットン、短い毛がキュプラです。 

 

コットンは世界中で親しまれる素材で、細長い繊維ほど高品質とされます。 

 

コットンのメリット・注意点 

コットンのメリットは以下のとおりです。 

 

・吸湿性と放湿性に優れる 

・水をよく吸う 

・繊維が染まりやすい 

・手触りがなめらか 

・通気性がよい 

・保湿性がある 

・保温性がある 

 

以下に、コットンの注意点を示しました。 

 

・シワになりやすい 

・乾きにくい 

・縮みやすい 

・摩擦で毛羽立ちやすい 

 

コットンは天然素材の魅力を実感できる素材です。しかし、やや耐久性が弱い点に注意しましょう。また、吸水力が高いコットンは、洗濯後の乾燥過程でシワや縮みが発生しやすい傾向です。 

 

「コットン100%」表示の意味とは? 

コットン100%と表示された製品は、コットンのみで作られています。一方、コットン100%以外の製品には、化学繊維や、コットン以外の天然繊維が混じっています。 

 

素材をミックスするメリットは、バランスのよい生地を作れること。速乾性やフィット感、軽さなどを感じたい場合は、複数の素材がミックスされた生地を選びましょう。一方、アレルギーがある、着心地を重視したいなどの場合は、コットン100%をおすすめします。 

 

【糸】単糸と双糸の違い 

糸は、撚り合わせた糸の本数により、呼び名が変わります。単糸は、紡績したままの1本の糸です。双糸は、2本の糸が撚り合わさっています。 

 

単糸を使うと軽い生地となります。一方、双糸を使うと生地の耐久性が上がります。 

 

【糸】糸の番手 

糸の番手には、綿番手・リネン番手・毛番手などがあります。番手とは、糸の太さを表す指標です。なお、糸の番手は、使われている素材ではなく、紡績機により決まります。たとえば、ウールの素材をコットンの紡績機を使って紡いだ糸は、綿番手で表示されます。 

 

綿番手では、番手が大きい糸ほど細い傾向です。1番手は「重さが1ポンドで、長さが840ヤードの糸」、2番手は「重さが1ポンドで、長さが1680ヤードの糸」となります。 

 

リネン番手でも、番手が大きい糸ほど細い傾向です。1番手は「重さが1ポンドで、長さが300ヤードの糸」、2番手は「重さが1ポンドで、長さが600ヤードの糸」となります。 

 

毛番手では、ポンドではなくキログラム(kg)が用いる点がポイントです。1番手は「重さが1kgで、長さが1kmの糸」、2番手は「重さが1kgで、長さが2kmの糸」となります。 

 

※参考:糸の太さについて(糸番手換算システム)│マスダ株式会社 

 

【糸】細い綿糸を紡ぐ難しさ 

コットンは、繊維の長さで短繊維綿・中繊維綿・長繊維綿・超長繊維綿の4つのグレードにわけられます。繊維が細長くなるほど、コットンはハイグレードとなります。なお、短繊維綿は、繊維の長さが21mm以下、中繊維は21~28mm程度、長繊維は28mm以上、そして35mm以上の繊維が超長繊維です。 

 

特に、超長線維綿は、シルクのようなツヤや肌触りが特徴。有名な超長繊維綿として、エジプトのギザ綿・アメリカのスーピマ綿・中国の新疆綿などが知られています。 

 

細く長い糸を撚るためには、希少性が高い長繊維・超長繊維を使う必要があります。また紡績にも相当の技術が必要。そのため、細い綿糸ほど高値で取引されます。 

 

※参考:コットン糸(綿糸)のバリエーション|3種類の繊維の長さと加工法│TEORIYA 

 

【糸】シェーンベルグの生地に使われる綿番手は60~140番手 

 コットンの知識│素材の特性や単糸と双糸・織り方と編み方も紹介

高級寝具メーカーのシェーンベルグでは、一級品の生地を使用しています。一般的に、コットン製品には40~50番手の糸が使われます。一方、シェーンベルグが採用するコットンの糸は、60~140番手。繊細なコットンの糸が織りなす光沢感や、やわらかな肌触りをご堪能ください。 

 

【生地】織物と編物 

生地には、織物と編物があります。織物を作る際は、縦横2つの糸を重ね合わせて織り上げます。一方、1本の糸をループ上にし、ひっかけながら生地を構成することを編物と呼びます。 

 

同じ素材を使ったとしても、織物と編物では、見た目や伸縮性、触り心地などが変わる点に注目しましょう。 

 

織物の特徴を、一部紹介します。 

 

・ハリがある 

・型崩れしにくい 

・引っ張っても形状をキープしやすい 

 

次に、編物の特徴を一部紹介します。 

 

・伸縮性がある 

・保温性がある 

・シワができにくい 

 

【生地】織物の3つの基本構造 

いろいろな織り方がありますが、実は、織物の基本構造は3つのみ。織物の3つの基本構造を紹介します。 

 

1.平織り 

タフタとも呼ばれる平織りは、縦糸と横糸を交互に交差させた織物です。3つの基本構造のなかでは、もっともシンプルな織り方と言えます。 

 

平織りから派生した織り方には、ポーラー・ブロード・キャンバス・シャンブレー・オーガンジー・縮緬などがあります。平織りの生地は薄手で、ドレスやブラウス、シャツ、スカーフ、ハンカチなどによく用いられます。 

 

2.綾織り 

ツイルや斜文織りとも呼ばれる綾織りは、斜め方向に走る模様が特徴です。綾織りは、縦糸と横糸を、それぞれ2本ずつ抜かして交差させています。 

 

綾織りから派生した織り方には、デニム・ツイード・ギャバジンなどがあります。綾織りの生地は厚手で、伸縮性が良好なため、シワにもなりにくい傾向。綾織りは、ジーンズやオーバーオールなど耐久性が求められる生地に向いています。 

 

3.朱子織り 

サテン織りとも呼ばれる朱子織りは、光沢やなめらかさが特徴です。「縦糸が横糸を3本飛ばしたのちに表に出る」「横糸が縦糸を4本飛ばしたのちに表に出る」など、縦横いずれかの糸は表面にあまり出てきません。また、表面部分の糸はひっかかりやすいため、ほつれに注意が必要です。 

 

朱子織りから派生した織り方には、ベネシャン・ドスキンなどが挙げられます。生地はフォーマルな衣装、スーツやスカートの裏生地などによく用いられます。 

 

【生地】編物の3つの基本構造 

 コットンの知識│素材の特性や単糸と双糸・織り方と編み方も紹介

編物も、3つの基本構造から多種多様な編み方に派生しています。編物の3つの基本構造を紹介します。 

 

1.平編み 

平編みは、メリヤス編みや天竺編みとも呼ばれます。表と裏で見た目が異なる点が、平編みの特徴です。平編みの生地は凹凸がなく薄手で、シーツなどの寝具、Tシャツ、アンダーウェア、靴下などさまざまな衣料品・日用品に用いられます。 

2.ゴム編み

フライス編みリブ編みなどと呼ばれるゴム編みは、フィット感が特徴です。ゴム編みでは、表と裏の見た目がほぼ同じです。洋服の袖口や裾口でよく見られる編み方です。 

3.パール編み 

ガーター編みとも呼ばれるパール編みは、平編みよりも生地が分厚くなります。ゴム編みと同じく、パール編みも表と裏で見え方にほぼ差はなく、編み目は波打ったように見えます。パール編みは、セーターやカーディガンなどに活用されます。 

 

糸や生地についての知識をコットン製の寝具選びに役立てましょう 

コットンは、吸湿性・放湿性・吸水性などに優れる素材です。コットンは繊維が長くなるほどハイグレードとなります。超長繊維綿であるギザ綿・スーピマ綿・新疆綿を原料とする糸や生地は、特に高級品です。 

 

シェーンベルグのコットン製の寝具には、60~140番手の糸が採用されています。繊細な糸は、自然な光沢と手触りが秀逸。コットン製の寝具をお求めの際は、ぜひ、シェーンベルグの商品をご検討ください。 

 

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